ピアノとの競演 | ブラームス、ドボルザーク、フォーレ、ショスタコービチ シューマン、シューベルト、チャイコフスキー、メンデルスゾーン、 など多数!! |
クラリネットと一緒に | やっぱりこの組み合わせの横綱はモーツァルトとブラームス。 |
フルートと一緒に | 意外と名曲は少ない |
オーボエ・ファゴット・ホルンと一緒に | さらに少ない・・・ |
複数の管楽器と一緒に |
ベートーベンとシューベルトの名作がある!! |
ピアノ弾きが友達にいたりするとつい欲が出てしまう。
弦楽器の輪にピアノが入ると派手で華やかな曲が多くなり、つい「じゃあ、今度はP5をやろう!」と
考えてしまうのは仕方ないのでしょうか。
テクニック的にもピアノは高度であり、ピアノ五重奏はまさにピアノ協奏曲。
オーケストレーション自体がピアノ+弦楽器群のようになりがちで
弦楽器奏者としてはピアノに圧倒されない様に頑張らなければなりません。
さらにピアノトリオは派手になります。3人のコンチェルト。ぶつかり合い
攻め合いが続きます。それなりに演奏技術も高度なものが要求され
るでしょう。まさに、そんな作品の代表選手がチャイコフスキーのトリオでしょうか。
そんなに熱く濃くないのが好きという方もいるかと思いますが、そんな場合は古典の作品になると
シンプルです。チェロはピアノの左手と同じことを弾き、
通奏低音となりいささか単調すぎる場合も多くなります。
(まあ、チェロをはじめたばかりの頃などに、バイオリンの上手な美しい彼女と
合奏がしたい!なーんて考えたときには、いいかもしれませんよ!(ぼくはそんな経験ありませんが!)
もっとも、そんなカップルに付き合って、みせつけられる
ピアニストも可哀相ですが・・・)
Piano Quintet in f | 1862-64, op 34 | ||
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4/4 | vn 2 va 1 vc 1 pf 1 | 1楽章冒頭 |
非常にインパクトのある曲。コッテリさでは随一! 一回聞いただけで
「もうお腹いっぱい」。
ピアノにウェイトがかかりすぎているが、それでも弦楽器奏者が
不平不満を言うほどでもない(ときどき長い休みがあるが)。
おいしい旋律も見せ場も山場もたくさんあって、1楽章だけでも
手応えは十分。
ポイントは、楽譜にかいてある強弱記号は十分尊重して計算して
ひくことではないでしょうか。ずっとフォルテで弾きっぱなしにならないように。
Brahms, Piano Quartet No 1 in g | op 25 | ||
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5/4 | vn 1 va 1 vc 1 pf 1 |
Piano Quartet No 2 in A | op 26 | ||
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5/4 | vn 1 va 1 vc 1 pf 1 |
Piano Quartet No 3 in c | op 25 | ||
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5/4 | vn 1 va 1 vc 1 pf 1 | アンダンテ(チェロ) |
1番が最もよく演奏されるのではないでしょうか。オーケストラに編曲も
されている。どれも名曲であるし、クインテットに比べてこれらのほうが
。。。私は好きです。特に3番。落ち着いた雰囲気と重厚さの
両方が一番素直に楽しめました。
1楽章は暗く重く、ブラームスが出版社に当てた書簡でも、「ピストルを
こめかみに当てて自殺をしようとしている男を思い浮かべても
いいでしょう」と書いている。悲愴的。16分音符の
前のタイのかかり終わりは休符にしてアンサンブルを
合わせるようにするといいでしょう。主要動機の二つの
四分音符は短くならないように。
3楽章はチェロとバイオリンの哀愁漂う歌曲風のいい旋律です。
ほぼ同じ頃のピアノ協奏曲2番の3楽章のチェロソロが思い浮かびますが、
ちょっとコンチェルトのほうが明るいイタリアの色合いが。
Piano Trio No 1 in H | op 8 | ||
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5/4 | vn 1 va 1 vc 1 pf 1 |
Piano Trio No 2 in C | op 87 | ||
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5/4 | vn 1 va 1 vc 1 pf 1 |
Piano Trio No 3 in c | op 101 | ||
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5/4 | vn 1 vc 1 pf 1 |
そして、ビオリストなら、クラリネッターなら知らなきゃモグリの傑作。
Trio, in a | op 114 | ||
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5/4 | va/cl 1 vc 1 pf 1 | 1楽章冒頭 |
編成はクラリネット(ビオラ)とチェロとピアノになりますが、
素晴らしいトリオです。オリジナルは「クラリネットトリオ」らしいですが、
ビオラに持ち替えても可、とあります。でも、ビオラのほうが
むしろチェロとの相性からもぐっと溶け合っていい感じがします。
しっとりとした情感。一楽章の第二主題を6度の重音でひくチェロの旋律が
たまりません! しかし、ややむずかしい。ドッペルコンチェルトを思わせる
ビオラとチェロの競い合いの曲。
#トリオ=チェロがたまらなくおいしい編成、なんだなぁと思ってしまいます。
Piano Quintet in A | op 81 | ||
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5/5 | vn 2 va 1 vc 1 pf 1 | 1楽章冒頭 2楽章冒頭 3楽章冒頭 |
Trio No. 3 in f | Op. 65 | ||
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5/4 | vn 1 vc 1 pf 1 |
Trio No. 4 in e [ドゥムキー] | op 90 | ||
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4/4 | vn 1 vc 1 pf 1 |
Piano Quintet in d | op 89, 1906 | ||
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4/4 | vn 2 va 1 vc 1 pf 1 |
Piano Quintet in c | op 115, 1921 | ||
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5/4 | vn 2 va 1 vc 1 pf 1 |
Piano Quartet in c | op 15 | ||
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4/5 | vn 1 va 1 vc 1 pf 1 |
Piano Quartet in g | op 45 | ||
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4/5 | vn 1 va 1 vc 1 pf 1 |
Piano Trio in d | op 120 | ||
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4/5 | vn 1 va 1 vc 1 pf 1 |
○詳しくはこちら
フォーレの部屋
フォーレに関する書籍、曲目の紹介、演奏の体験談。
Piano Quintet | Op 57, 1940 | ||
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5/5 | vn 2 va 1 vc 1 pf 1 |
これまたショスタコ好きの人には、やってみたい作品ではないでしょうか。 十分克服できそうです。
なぜか、「参考書」には紹介されていなかったのですが、
Piano Trio No1. | 1923 | ||
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6/6 | vn 1 vc 1 pf 1 |
Piano Trio No2. | 1944 | ||
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6/6 | vn 1 vc 1 pf 1 |
#どっちも、聴くほうがいいや….^^;
Piano Quintet in Es | Op 44 1842 | ||
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4/3 | vn 2 va 1 vc 1 pf 1 |
Piano Quartet in Es | Op 47 | ||
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4/5 | vn 1 va 1 vc 1 pf 1 |
Piano Quintet in A "Forelle" ます | 1819 | ||
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4/3 | vn 1 va 1 vc 1 cb 1 pf 1 |
また、二つのトリオを残してますが、チェロが難しいそうです。 op99のほうがまとまっていますが、op100の美しさも捨て難いそうです。
Piano Trio in B | Op 99 | ||
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5/4 | vn 1 vc1 pf 1 |
Piano Trio in Es | Op 100 | ||
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4/4 | vn 1 vc 1 pf 1 |
Piano Trio in a | Op 50 | ||
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5/4 | vn 1 vc 1 pf 1 |
Piano Trio in B | Op 97 | ||
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4/4 | vn 1 vc 1 pf 1 |
Piano Trio No.1 in d | Op 49 | ||
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4/4 | vn 1 vc 1 pf 1 | 冒頭 チェロ |
Piano Trio No.2 in c | Op 66 | ||
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4/4 | vn 1 vc 1 pf 1 | 冒頭 |
・ドホナーニ
Piano Quintet No2 in es op 26 4/4 1919
この2番は幻想的で比較的やさしいらしく、 なかなか良いと紹介されている。譜面を見てみたが結構面白そう。 「民音」に譜面あり。
・ボロディン
Piano Quintet in c 4/4 1862
アマチュア向きで作曲者の友人の家で楽しむために書いたらしい。 効果的な面もあって明るく美しいメロディーであるらしい。
・フィッツナー
・フランク
・サンサーンス
・モーツァルト (管楽器+Pfの弦楽版)いまいち。。。
Mozart, Clarinet Quintet in A | K.581 | ||
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4/3 | vn 2 va 1 vc 1 cl 1 |
Brahms, Clarinet Quintet in h | Op 115 | ||
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5/5 | vn 2 va 1 vc 1 cl 1 | 1楽章 バイオリン、 2楽章 クラリネット |
あとは、「ピアノ」のところで紹介しましたクラトリオ、いや、ビオラトリオ。
ああ、、、やっぱクラリネットトリオにしておきましょう。
Brahms, Clarinet Trio in a | Op.114 | ||
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5/4 | vc 1 cl 1 pf 1 | 1楽章冒頭 |
同じ編成で、ベートーベンが一曲かいてます。
Beethoben, Trio in B | op 11 | ||
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3/3 | vc 1 cl 1 pf 1 |
# じゃあ、クラリネットとビオラはいつもひとつの席を争わなきゃいけないのか! というと、どっこい。次のようになかよく握手を交わすような曲があるのです。
Mozart, Trio in Es | K.498 | ||
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3/4 | va 1 cl 1 ph 1 |
クラリネット協奏曲でも有名なウェーバーの作品をあげておきます。
Weber, Clarinet Quintet in B | Op.34 | ||
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4/3 | vn 2 va 1 vc 1 cl 1 |
他には次のようなのがあるようです。
Reger, Clarinet Quintet in A Op.146
Schmit, Clarinet Quintet in B
Mozart, Quartet in D | K.285 | ||
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3/3 | vn 1 va 1 vc 1 fl 1 |
Mozart, Quartet in A K298 3/2
こちらもK285と共にペータースのカルテット集に収められている。
ほかにも、ハイドン、クリスチャン・バッハに数多くあるらしく、 Pleyel,Hoffmeister,Devienneなどもいくつか書いているらしい。
○ フルートクインテット
フルート+カルテットの組み合わせは少ない。高音に比重が かたよりそうである。ボッケリーニの作品がいくつか紹介されている。
Boccherini, Quintet in D op21-1 3/2
Boccherini, Quintet in Es op21-6 3/2
○ フルートと弦五部(カルテット+cb)
編成は変わっているが非常に美しいと我が参考書には
紹介されている。
Telemann, suit in a 4/2
Mozart, Quartet in D | K.285 | ||
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3/3 | vn 1 va 1 vc 1 ob 1 |
弦と非常に相性のいい楽器だと思うのですが、あまり多くの 作品はないのは残念です。Stamitz,Cannabich, Druschetzky,W.shield, M.Arnold,Britten,Bliss,Bax, Jacobなどの作曲家が書いてます。
Mozart, sonata for Fg & Vc | K.581 | ||
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4/3 | fg 1 vc 1 |
Mozart, Horn Quintet in Es | K.407 | ||
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4/3 | vn 1 va 2 vc 1 hr 1 |
Brahms, Horn Trio in Es | Op.40 1866 | ||
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4/4 | vn1 hr 1 pf 1 |
Beethoven, Septet in Es | Op.20 | ||
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5/4 | vn 1 va 1 vc 1 cb 1 hr 1 cl 1 fg 1 |
Schubert, Octet in F | 1824 | ||
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4/3 | vn 2 va 1 vc 1 cb 1 hr 1 cl 1 fg 1 |
ほかにこのような編成では以下のような作曲家の作品があるそうです。なかでも クロイツァーが楽しめるそうです。
Kreutzer, Septet in Es 3/3
Berwald, Septet in B 4/4
Blanc, Septet Op 40
Reicha, Octet Op 96
Ob, Cl, Hr, Fg と弦楽カルテット。
Spohr, Octet Op 32
Spohr, Nonet Op 31
弦楽器と管楽器群の室内楽には、ドボルザークの「管弦楽とチェロ、コントラバス のセレナーデ」Op44,in d がありますがこれは管楽器がメイン。ブラームスの セレナーデ1番Op.11と2番Op.16(ビオラ、チェロ+管楽器の作品)などがあります。