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String Quartet Chapter 5 ピアノ、管楽器と共演! または5人以上の室内楽

まず、ピアノとの組み合わせ、その次にクラリネット、フルート、、、と管との組み合わせを 紹介していきます。

ピアノとの競演 ブラームス、ドボルザーク、フォーレ、ショスタコービチ
シューマン、シューベルト、チャイコフスキー、メンデルスゾーン、   など多数!!
クラリネットと一緒に やっぱりこの組み合わせの横綱はモーツァルトとブラームス。
フルートと一緒に 意外と名曲は少ない
オーボエ・ファゴット・ホルンと一緒に さらに少ない・・・
複数の管楽器と一緒に
ベートーベンとシューベルトの名作がある!!


ピアノと共に−−−ピアノトリオ、カルテット、クインテット

ピアノ弾きが友達にいたりするとつい欲が出てしまう。 弦楽器の輪にピアノが入ると派手で華やかな曲が多くなり、つい「じゃあ、今度はP5をやろう!」と 考えてしまうのは仕方ないのでしょうか。 テクニック的にもピアノは高度であり、ピアノ五重奏はまさにピアノ協奏曲。 オーケストレーション自体がピアノ+弦楽器群のようになりがちで 弦楽器奏者としてはピアノに圧倒されない様に頑張らなければなりません。
さらにピアノトリオは派手になります。3人のコンチェルト。ぶつかり合い 攻め合いが続きます。それなりに演奏技術も高度なものが要求され るでしょう。まさに、そんな作品の代表選手がチャイコフスキーのトリオでしょうか。 そんなに熱く濃くないのが好きという方もいるかと思いますが、そんな場合は古典の作品になると シンプルです。チェロはピアノの左手と同じことを弾き、 通奏低音となりいささか単調すぎる場合も多くなります。
(まあ、チェロをはじめたばかりの頃などに、バイオリンの上手な美しい彼女と 合奏がしたい!なーんて考えたときには、いいかもしれませんよ!(ぼくはそんな経験ありませんが!) もっとも、そんなカップルに付き合って、みせつけられる ピアニストも可哀相ですが・・・)


ブラームス Brahms 1833-1887

Piano Quintet in f 1862-64, op 34
4/4 vn 2 va 1 vc 1 pf 1 1楽章冒頭

 非常にインパクトのある曲。コッテリさでは随一! 一回聞いただけで 「もうお腹いっぱい」。
ピアノにウェイトがかかりすぎているが、それでも弦楽器奏者が 不平不満を言うほどでもない(ときどき長い休みがあるが)。 おいしい旋律も見せ場も山場もたくさんあって、1楽章だけでも 手応えは十分。
ポイントは、楽譜にかいてある強弱記号は十分尊重して計算して ひくことではないでしょうか。ずっとフォルテで弾きっぱなしにならないように。

Brahms, Piano Quartet No 1 in g op 25
5/4 vn 1 va 1 vc 1 pf 1
Piano Quartet No 2 in A op 26
5/4 vn 1 va 1 vc 1 pf 1
Piano Quartet No 3 in c op 25
5/4 vn 1 va 1 vc 1 pf 1 アンダンテ(チェロ)

1番が最もよく演奏されるのではないでしょうか。オーケストラに編曲も されている。どれも名曲であるし、クインテットに比べてこれらのほうが 。。。私は好きです。特に3番。落ち着いた雰囲気と重厚さの 両方が一番素直に楽しめました。
1楽章は暗く重く、ブラームスが出版社に当てた書簡でも、「ピストルを こめかみに当てて自殺をしようとしている男を思い浮かべても いいでしょう」と書いている。悲愴的。16分音符の 前のタイのかかり終わりは休符にしてアンサンブルを 合わせるようにするといいでしょう。主要動機の二つの 四分音符は短くならないように。
3楽章はチェロとバイオリンの哀愁漂う歌曲風のいい旋律です。 ほぼ同じ頃のピアノ協奏曲2番の3楽章のチェロソロが思い浮かびますが、 ちょっとコンチェルトのほうが明るいイタリアの色合いが。

Piano Trio No 1 in H op 8
5/4 vn 1 va 1 vc 1 pf 1
Piano Trio No 2 in C op 87
5/4 vn 1 va 1 vc 1 pf 1
Piano Trio No 3 in c op 101
5/4 vn 1 vc 1 pf 1
1番しかよくは知りませんが、たいへん素晴らしい。ロ長調 の明るくスケールの大きい雰囲気のある曲。 技術的には克服不可能じゃないと思いますが、弓を沈めて たっぷりと弾きたいところ。 一楽章の朗々と歌うチェロにはじまる旋律を一度は、 弾いてみたくなるものではないでしょうか。

そして、ビオリストなら、クラリネッターなら知らなきゃモグリの傑作。

Trio, in a op 114
5/4 va/cl 1 vc 1 pf 1 1楽章冒頭

編成はクラリネット(ビオラ)とチェロとピアノになりますが、 素晴らしいトリオです。オリジナルは「クラリネットトリオ」らしいですが、 ビオラに持ち替えても可、とあります。でも、ビオラのほうが むしろチェロとの相性からもぐっと溶け合っていい感じがします。 しっとりとした情感。一楽章の第二主題を6度の重音でひくチェロの旋律が たまりません! しかし、ややむずかしい。ドッペルコンチェルトを思わせる ビオラとチェロの競い合いの曲。
#トリオ=チェロがたまらなくおいしい編成、なんだなぁと思ってしまいます。


ドボルザーク

非常に素晴らしいピアノクインテットがあります。

Piano Quintet in A op 81
5/5 vn 2 va 1 vc 1 pf 1 1楽章冒頭 2楽章冒頭 3楽章冒頭
意外に、ドボルザークというと「アメリカ」というネーミングのある曲の 影になってしまってますが、いやいや、「アメリカ」も素晴らしいですが 同等かそれ以上に充実した名曲。彼の作品の最高峰の一つでしょう。
一楽章はピアノの伴奏にのって チェロの独奏にはじまる。ビオラのソロも 多数あり!。ただやりにくいのは臨時記号の多さ。 素晴らしい転調なのですが、次に何調でやってるのか分からなくなります。 2楽章はビオラにとってとても弾きがいのあるドゥムカ。3楽章はその昔 「カレーのCM」でよく知られてた(?!)明るくかわいいノリの スケルツオ。 4楽章はフーガが難しいが、 ラストは大作の終わりらしく充実感が味わえる。

Trio No. 3 in f Op. 65
5/4 vn 1 vc 1 pf 1
Trio No. 4 in e [ドゥムキー] op 90
4/4 vn 1 vc 1 pf 1
クインテットのほかには、ピアノトリオの3番、4番「ドウムキー」がいかにもドボル ザークといった熱い曲です。僕は3番の方がより土臭くて好きかも。 4番は民族音楽のやや小曲集的な感じがするのに対して、 3番のほうがシンフォニックでトリオらしいといえます。


フォーレ

彼もピアノの室内楽においては一目おかれる存在。 カルテットに名曲が。フォーレはクインテットを2曲かいてますが やや劣るそうです。

Piano Quintet in d op 89, 1906
4/4 vn 2 va 1 vc 1 pf 1
Piano Quintet in c op 115, 1921
5/4 vn 2 va 1 vc 1 pf 1
1番はあまり面白くなさそう。弦のユニゾンが多くまったりとしている。 2番のほうがずっといい。1楽章はビオラのソロに始まる。全体的に 豊かな響きがするもので、2楽章のスケルツォは難しそう。 3楽章は非常に美しい叙情的な曲。

Piano Quartet in c op 15
4/5 vn 1 va 1 vc 1 pf 1
Piano Quartet in g op 45
4/5 vn 1 va 1 vc 1 pf 1
1番はフォーレの室内楽でもっともポピュラーな曲。優雅なフランスの香りある逸品。 2番は地味な曲。

Piano Trio in d op 120
4/5 vn 1 va 1 vc 1 pf 1
トリオは非常に流れるようなあっさりとしたきれいな曲。全体的に難しくはなさそう。 演奏時間も割と短い。

○詳しくはこちら
フォーレの部屋 フォーレに関する書籍、曲目の紹介、演奏の体験談。


ショスタコービチ

非常にかっこいいクインテットを残してます。

Piano Quintet Op 57, 1940
5/5 vn 2 va 1 vc 1 pf 1
クインテットは聞いた感じも難解な暗さはなくどちらかというと 受け入れやすいものになってます。一楽章などはむしろ 美しい。後半の楽章になるとやや難解。

これまたショスタコ好きの人には、やってみたい作品ではないでしょうか。 十分克服できそうです。

なぜか、「参考書」には紹介されていなかったのですが、
Piano Trio No1. 1923
6/6 vn 1 vc 1 pf 1
Piano Trio No2. 1944
6/6 vn 1 vc 1 pf 1
二つのトリオを残しています。1番のほうは17歳の時ピアノ科を卒業して 作曲科のときの作品。このときに卒業作品の交響曲第一番も 作曲している。
2番はカルテットの第二番と同時期。交響曲第8番と第9番 の間にかかれている。1楽章は緊張感をもって静かに始まり、だんだん 燃え上がっていく感じ。2楽章は速いスケルツォ。ほんとに難しそう。 全体的にバイオリンもチェロも高音域を弾かされます。

#どっちも、聴くほうがいいや….^^;


シューマン

Piano Quintet in Es Op 44 1842
4/3 vn 2 va 1 vc 1 pf 1
やさしい。明るくて親しみやすいのですが、これを嫌がる人は結構いる。 この人もピアノの大家でしょうが、やはり弦楽器の曲となると、 うまく出来上がらない傾向があるようです。 しかし、やってみる価値はそれなりにあると思います。

Piano Quartet in Es Op 47
4/5 vn 1 va 1 vc 1 pf 1
こちらのピアノカルテットの方が渋い大人びた雰囲気があって 私は好きです。クインテットがあっけらかんとした 明るさに比べてより内向的ですが地味すぎることはないと 思います。


シューベルト

「ます」クインテットが有名です。

Piano Quintet in A "Forelle" ます  1819
4/3 vn 1 va 1 vc 1 cb 1 pf 1
Pf,Vn,Va,Vc,Cbの編成。ピアノとコントラバスの人は客演となり、 セコバイ(もしくは今回はストバイ!)のひとはお休みになります。 よく聞かれる有名な旋律は?楽章の変奏曲です。

また、二つのトリオを残してますが、チェロが難しいそうです。 op99のほうがまとまっていますが、op100の美しさも捨て難いそうです。

Piano Trio in B Op 99
5/4 vn 1 vc1 pf 1
Piano Trio in Es Op 100
4/4 vn 1 vc 1 pf 1


チャイコフスキー

Piano Trio in a Op 50
5/4 vn 1 vc 1 pf 1
ピアノトリオを代表する作品。「ルービンシュタイン」追悼の意を こめて書かれただけあって感情のこもった旋律が印象的。 しかしながら、演奏時間が長い、曲想が重い、テクニック的、 聞き手の''忍耐力”を考慮したりすると、 アマチュアで演奏するのは。。。

ベートーベン

やはりこの御方を挙げずにはおけません。しかし、どちらかというと (数々のバイオリンソナタ、チェロソナタと同様)ピアノの方に 重点が置かれ、弦は添え物のようになってしまうのは致し方ないのでしょうか。
なかでも大将格なのが「大公」トリオでしょう。初めて真の ピアノトリオの誕生と言われてます。
Piano Trio in B Op 97
4/4 vn 1 vc 1 pf 1

メンデルスゾーン

ピアノトリオといえば、やはりこの作曲家のトリオを欠かす ことはできないでしょう。

Piano Trio No.1 in d Op 49
4/4 vn 1 vc 1 pf 1 冒頭 チェロ
Piano Trio No.2 in c Op 66
4/4 vn 1 vc 1 pf 1 冒頭
美しい旋律はやはりメンデルスゾーンならではのものがあります。 1番については多くの方がもうすでに経験されていると 思われます。1楽章は同じ旋律が繰り返されるので 何回も聴く(弾く)と飽きてしまうので、むしろ甘美な旋律が すばらしい2楽章が私は好きです。
1番ばかりが多く取り上げられますが、 2番は1番に比べ地味ですが、悪くないです。 地を這うような出だしの1楽章。4楽章は、ら・かんぱねら。 しかし、どちらもピアノが非常に難しそう。Vn、Vcはおいしいメロディ ばかりをひかさせてもらいます。


その他ピアノを含む作品

以下は有名じゃないですが、中にはなかなかの佳作も。 ご参考のためにならべてみました。 これらをやるほど、ピアノ5重奏を数多くやる機会も少ないとは 思いますが。

・ドホナーニ 

Piano Quintet No2 in es op 26 4/4 1919

この2番は幻想的で比較的やさしいらしく、 なかなか良いと紹介されている。譜面を見てみたが結構面白そう。 「民音」に譜面あり。

・ボロディン

Piano Quintet in c 4/4 1862

アマチュア向きで作曲者の友人の家で楽しむために書いたらしい。 効果的な面もあって明るく美しいメロディーであるらしい。

・フィッツナー
・フランク
・サンサーンス
・モーツァルト (管楽器+Pfの弦楽版)いまいち。。。



管楽器を含んだ作品

木管楽器と一緒に楽しめる作品は数多くあります。 残念ながら金管楽器とのアンサンブルはカルテットでは 殆どなさそうです。モーツァルトのホルン五重奏曲くらいかな ・・・

クラリネット

クラリネット吹きには憧れの曲が2つあります。モーツァルトと ブラームスはクラリネットを含む室内楽の代表格でありスタンダードナンバーであり、そして 最終目標でもあるでしょう。

Mozart, Clarinet Quintet in A K.581
4/3 vn 2 va 1 vc 1 cl 1
やさしいようで奥が深い。やっぱりむずかしい。1楽章は おそくても上品さや曲の流れを損ないそうだし、 早くては16分音符が弾けない。4楽章までどの楽章も すばらしい曲。クラリネットの魅力が十分にでた傑作。

Brahms, Clarinet Quintet in h Op 115
5/5 vn 2 va 1 vc 1 cl 1 1楽章 バイオリン2楽章 クラリネット
1楽章のビオラとのデュエットがチェロにとってとてもおいしい (あ、ビオラにとってもいいです^^;)。 しかし、展開部が難しく、再現部の前にチェロとクラリネットのとむずかしいユニゾンがある。 ブラームスらしい重厚で濃い曲。音程もテクニック的にも難しいですが、 どの楽章もメロディーのよさですべて償われる気がします。 2楽章におもわず聞いているの背筋が震えるような緊張感と力強い クラリネットのソロがあります。 3楽章は軽めで、4楽章でまたもや濃くなる。

あとは、「ピアノ」のところで紹介しましたクラトリオ、いや、ビオラトリオ。 ああ、、、やっぱクラリネットトリオにしておきましょう。
Brahms, Clarinet Trio in a Op.114
5/4 vc 1 cl 1 pf 1 1楽章冒頭
ブラームスのクラリネット室内楽の名曲を。編成は ピアノとチェロをくわえたトリオで、クラリネットはビオラと 持ち替えても良しとされている(ビオラトリオというひともいますが)。 この曲もまたカッコイイ! チェロによる主題にはじまる印象深い曲。 しかし、クラリネットは難しそうですが。。。 ビオラでも弾けるとありますが、ビオラでも曲が色褪せることはありません。 むしろ、チェロと音が溶け込みやすくいいのかもしれません。

同じ編成で、ベートーベンが一曲かいてます。

Beethoben, Trio in B op 11
3/3 vc 1 cl 1 pf 1
「街の歌」という名がついてます。クラリネット、チェロ、ピアノの編成。 とりあえずやってみよう感じであわせても すぐ楽しめそうです。これも、クラリネットをバイオリンで弾いても、 ビオラで弾いてもよさそうです(譜面がある)。

# じゃあ、クラリネットとビオラはいつもひとつの席を争わなきゃいけないのか! というと、どっこい。次のようになかよく握手を交わすような曲があるのです。

Mozart, Trio in Es K.498
3/4 va 1 cl 1 ph 1
クラリネット、ビオラ、ピアノの組み合わせによる傑作。それぞれやさしくは ないようです。クラリネットがはじめて独立して室内楽として用いられた曲。

クラリネット協奏曲でも有名なウェーバーの作品をあげておきます。
Weber, Clarinet Quintet in B  Op.34
4/3 vn 2 va 1 vc 1 cl 1
この曲はクラリネット協奏曲の伴奏をカルテットにしたような曲。 クラリネットが難しく、クラリネットが目立つ。まあまあの曲。

他には次のようなのがあるようです。
Reger, Clarinet Quintet in A Op.146
Schmit, Clarinet Quintet in B


フルート

オーケストラの中では花形の楽器で、ひときわ華やかな音色を提供してくれる 存在であるが、その音質が災いしてカルテットにはちょっと なじみにくい気もします。それでも、モーツァルトには 美しい曲があります。

Mozart, Quartet in D K.285
3/3 vn 1 va 1 vc 1 fl 1
フルートカルテットでもっとも有名な曲。バイオリンで持ち替えても 演奏できるが、どうせやるならやはりフルートがいい。

Mozart, Quartet in A K298 3/2
こちらもK285と共にペータースのカルテット集に収められている。

ほかにも、ハイドン、クリスチャン・バッハに数多くあるらしく、 Pleyel,Hoffmeister,Devienneなどもいくつか書いているらしい。

○ フルートクインテット

フルート+カルテットの組み合わせは少ない。高音に比重が かたよりそうである。ボッケリーニの作品がいくつか紹介されている。

Boccherini, Quintet in D op21-1 3/2
Boccherini, Quintet in Es op21-6 3/2

○ フルートと弦五部(カルテット+cb)
編成は変わっているが非常に美しいと我が参考書には 紹介されている。 Telemann, suit in a 4/2


オーボエ

Mozart, Quartet in D K.285
3/3 vn 1 va 1 vc 1 ob 1
まずはモーツァルトの佳曲を取り上げなければ。

弦と非常に相性のいい楽器だと思うのですが、あまり多くの 作品はないのは残念です。Stamitz,Cannabich, Druschetzky,W.shield, M.Arnold,Britten,Bliss,Bax, Jacobなどの作曲家が書いてます。


ファゴット

この楽器はほんとに合わせる曲がない。英国の作曲家 ジェイコブという人が唯一ファゴット+カルテットの組み合わせの 曲を書いているらしい。カルテットはDanzi、Devienneなどがあるら しいのですが、低弦同士のデュエットによいものがあります。

Mozart, sonata for Fg & Vc K.581
4/3 fg 1 vc 1
この曲はチェロデュエットとしても、コントラバスとあわせても たのしめる一曲でいろいろ楽しめる曲です。曲想は平凡ですが 意外に難しい曲です。

ホルン

この楽器も多くは無い。

Mozart, Horn Quintet in Es K.407
4/3 vn 1 va 2 vc 1 hr 1
弦楽器はさして難しくは無いが、ホルンはそれなりに 難しいのでしょうか。
Brahms, Horn Trio in Es Op.40 1866
4/4 vn1 hr 1 pf 1
素晴らしい傑作。


ここまで書いてみて意外と管楽器との合奏曲に名曲が少ないのに気付く。 定番ものが多い。以降は複数の管楽器による室内楽ですが、 さながら室内管弦楽ともいえるスケールの大きい作品です。

7重奏以上の管楽器を含む曲

Beethoven, Septet in Es Op.20
5/4 vn 1 va 1 vc 1 cb 1 hr 1 cl 1 fg 1
Vn,Va,Vc,Cb,Cl,Hg,Hrの7重奏。 全員がソロを弾く感じ。管楽器奏者がそろうなら是非お勧めの、 非常に勉強になる曲です。特にバイオリンには コンチェルト並みのテクニックを要求するところも。カデンツァも あったりします。 バリエーションやメヌエットもとてもいいです。 その昔、ベルリンフィルの合奏団の演奏を聞いて感激した記憶が あります。

Schubert, Octet in F 1824
4/3 vn 2 va 1 vc 1 cb 1 hr 1 cl 1 fg 1
ベートーベンの7重奏にバイオリンをひとりあわせた編成の8重奏曲。 ベートーベンの7重奏とともによく知られている。でも、ベートーベンに比べると やや地味というか渋い(つまらないという意味ではないです)。 さきのベートーベンと並び賞賛される名曲。

ほかにこのような編成では以下のような作曲家の作品があるそうです。なかでも クロイツァーが楽しめるそうです。

Kreutzer, Septet in Es 3/3

Berwald, Septet in B 4/4

Blanc, Septet Op 40

Reicha, Octet Op 96
Ob, Cl, Hr, Fg と弦楽カルテット。

Spohr, Octet Op 32
Spohr, Nonet Op 31

弦楽器と管楽器群の室内楽には、ドボルザークの「管弦楽とチェロ、コントラバス のセレナーデ」Op44,in d がありますがこれは管楽器がメイン。ブラームスの セレナーデ1番Op.11と2番Op.16(ビオラ、チェロ+管楽器の作品)などがあります。


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